初夏を思わせる陽気に誘われて、赤城自然園を歩いて見たところ、木々の芽吹きや春の花などが一斉に咲き、心地良い汗をかきながら生命萌える森を体感することが来ました。
読んだ順に上げると「炎立つ」(講談社刊・全五巻・NHK大河ドラマ)、「火怨・北の耀星アテルイ」(講談社刊・上下巻・NHKドラマ化・4回)、「天を衝く」(講談社刊・全三巻)、「風の陣」(PHP研究所刊・全五巻)いずれも盛岡在住の作家高橋克彦さんの作品です。それまで学校の社会科で学んだ歴史、あるいは他の作家の歴史小説の多くが、為政者(勝利者)の歴史に基づいていたのに対して、蝦夷四部作は敗者の目線で描かれたドラマです。作者は他にも「時宗」(NHK出版刊・全四刊・NHK大河ドラマ)、「竜の柩」(祥伝社刊・全六巻)など多いけれど、蝦夷四部作は特別な読物だと感じています。加えて阿弖流爲(アテルイ)の曾孫天日子(ソラヒコ)の物語「水壁」(講談社文庫)も読み応えがあります。